【ネタバレ】劇場版鬼滅の刃を見ない理由【感想】

こんにちは、みかみです

今話題の映画、劇場版 鬼滅の刃 無限列車編見てきました
鬼滅の刃はアニメだけ一通り視聴してて、ストーリー初見で鑑賞しました

感想を書いていきたいのですが、細かいところ間違っていたらすみません

※以下ネタバレ注意

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・内容について

まず序盤中盤終盤とテンポよくどこも見せ場があって良かったです
個人的には密度が大きいと感じました

敵の魘夢の技が夢に閉じ込める系なので
①夢からの脱出→→②直接対決→→③倒したと思ったら奥の手が

と段階が分かりやすく分かれてて、映画向きのボスだなーと思いながら見てたんですけど
まさか最後にもう一ステージあったとはと驚かされました

むしろ最後の煉獄VS猗窩座戦をしっかり詰め込んで映画のラストとするのがマストでしたね

あと付き添いで完全初見で鑑賞する人も居ると思うんですけど
相変わらずキャラクターがこれでもかと言うくらい喋るし、声優の鬼気迫る演技で感情移入しやすく、そういう層もある程度以上楽しめる映画だったと思います

子供にせがまれて連れて行ったら、親がハマったって事例の発生も少なくないんじゃないかなと

・竈炭治郎について

今回の炭治郎もほんと教育に良い優しい主人公でした
のっけからおばあちゃんの荷物を荷棚に乗せてましたし

印象的なのは魘夢の見せる夢の中でも大家族の優しい長男の一面
敵の口車に乗せられてたとはいえ自分を刺した車掌も命を救おうとしたところetc…

あと優しさだけじゃなくてメンタルの強さもかなり表現されてました

魘夢の攻撃からの脱出方法が夢の中での自決で
しかも直接対決中も何度も眠らされてノータイムで自決するを繰り返してて
炭治郎の尋常じゃない胆力が表れていました

Angel Beats!やリゼロでも感じたことですが
リアルでは「死」を経験することは不可能なので
そのストレスに耐えうるというのはフィクション特有の表現ですね

また夢の中で閉じ込められた上に家族から罵詈雑言を浴びせられる場面は
見ててかなり辛かったのですし、炭治郎のメンタルが心配になりましたが
「言うはずが無いだろうそんなこと」
と一喝してくれて爽快でした

あと個人的に炭治郎の好きなシーンは心象世界(ウユニ塩湖)での一件ですね

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自分の命を奪いに来た相手を、心象世界のコアまで案内するというお人好しさ
そしてそのお人好しさに心を打たれて行動を改める少年

いや〜こういうのが好きなんですよね
私が愛してやまないシャーマンキングの第3巻の葉VSトカゲロウ戦もまさにこんな流れで、炭治郎と葉の共通点を見つけたみたいで嬉しくなりました

・煉獄杏寿郎について

放送版ではあまり背景が分からないキャラでしたが
映画見てる内にどんどん好きになりました

序盤の炭治郎達との掛け合いが良かったり
炭治郎と同じで長男だったり、真っ直ぐな性格だったりしたので
これからいい師弟コンビになっていくのかなと思ったら、まさかの殉職で感情がついていきませんでした

けど限られた尺の中で柱としての強さ、キャラの背景・魅力がかなり詰まってました

強さについては、夢の中に居たまま反射で現実世界の子供を抑え込んだり
100年以上面子が変わってない(?)上弦の鬼をあわや倒すところまで追い詰めたり
ラストシーンで他の柱から「煉獄でも上弦の鬼は倒せないのか」と一目置かれていたりしてるところから
かなりの強キャラだったの分かって、それだけにこれからの戦いへの絶望感が表現されてて上手いなと感じました

杏寿郎の過去話では
成果や努力を認めてくれない父親の代わりに、弟だけは兄として褒めよう育てよう
という炭治郎とはまた違った兄としての矜持を感じて良かったです

父親の腹の内については来場特典の読み切りに書いてある通りまだ余白がありそうです(戦いから子供を遠ざけたかった?)
母親は「強く生まれた者は、弱き者を助けろ」と言ってたり、父親も昔は鍛錬に熱心だったり
炭治郎が煉獄邸を訪れた時に語られるのでしょうか

杏寿郎の魅力というか一番印象的だったのは最後に禰豆子を鬼殺隊として認めていたところですね
放送版では禰豆子の是非については厳格に鬼として処理しようとしてただけに胸が熱くなりました
自分の目で見たことを大事にする杏寿郎の真っ直ぐさが伝わってきて良かったです


・魘夢について

魘夢についてですが、声優が平川大輔さんなので今回の楽しみポイントの1つでした

平川大輔さんといえばSchool Days伊藤誠が有名ですが、ジョジョの奇妙な冒険 第3部の花京院典明も演じていて
その花京院典明は物語中に夢がテーマのスタンドを持った敵を打ち倒していたので
今回は逆に夢を扱う敵を演じるのか、というキャスティングの面白みを感じていました

事前情報としては、ただのサイコパス野郎って印象だったので人間時代の背景とか描かれるかと思っていたのですが
更に残忍性が強調されて鬼らしい鬼が表現されていました(特典読みましたが人間時代からどうしようもない性分だったみたいですね)

人の心の弱みを突いて口車に乗せて操る様子は、今までの鬼と比べるとかなり異色で新鮮でした

一度幸福な夢の中に閉じ込めて、一転して悪夢に落として実際に○す
って本当に趣味が悪くて逆に清々しいですね
Fate/ZERO青髭も「真の恐怖とは希望が絶望に切り替わる瞬間の変化にこそある」
みたいなことを言ってたので同じ匂いを感じました

直接対決には自信なさげで、催眠術を連発してもその度に炭治郎が復帰して圧倒されていましたが
間髪入れずに催眠を繰り返し夢と現実の区別を曖昧にして実際の自決を狙うのは
かなりクレバーで、計画が頓挫した後でも策士なところはかなり推せました

・最後に

主にキャラクターに対して抱いた様々な感情であったり、好きなシーンであったりを語っていましたが
要は何を言いたいかと言うと「劇場版鬼滅の刃を見ない理由」「ない」ということです