たこ焼きパーティーに行ったら最終的にタワマンに行って店を買わされそうになった話

 

こんにちは、みかみです。

 

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突然ですが、たこ焼きパーティーってやったことありますか?

 

大学生が暇さえあれば集まって行うあれです。

 

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会社員として働いている私ですが、前に大学の友人に誘われたこ焼きパーティーに行ったことがきっかけとなり、思わぬ展開が待っていたという話をしようと思います。

  

2018年11月のことでした。友人から「知り合いがたこ焼きパーティーするから来ない?合コンみたいになると思う」と一本の通知が入りました。

 

私は”合コン”という文字が目に映り思考停止で参加を決めました。

 

当日、現地に行くと主催者らしき女性(ここでは山田さん(仮名)、とさせて下さい)とその他に10人以上の男性女性がいました。

 

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山田さんは少し年上で気さくで話しやすく、私は彼女と以前から面識があるグループに交じってたこ焼きをつつきました。

 

酒も飲みつつ、今どんな仕事してるのか?とか将来どうしたいか?とかと他愛のない話をして居ると山田さんから「よくこういう集まりやってるけどまた来る?」と聞かれました。

 

ちょうど交流の幅を広げたい、隙あらば合コンに繋げたいと思っていた私は二つ返事して、彼女が作ったというLINEグループに入りました。

 

後日、山田さんから連絡が来ました。次はカフェみたいなスペースを借りたから大勢で立食パーティーしよう、とのことでした。

 

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その日は借りスペースに集まって色んなバックグラウンドの人と話して、また別の日は大勢で酒飲みながら花見して、と過ごし私は少し浮かれていました。

 

いえ正確には、健全な社会人サークル?そんなのいるワケねーでもちょっとはいて欲しい、みたいな。最大公約数的な、涼宮ハルヒの憂鬱の最初のキョンのモノローグ的なことを考えていました。

 

ですが、いよいよ疑念の方が増幅される出来事が起こります。

 

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山田さんと晩御飯を食べていると、ボドゲ会をやる話になって「お金をテーマにしたボドゲをやるから、これを読んできてほしい。」と本を勧められました。

 

その本は「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」でした。

 

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勧誘で勧められがちな本の筆頭です。(本自体は皮肉なく少し勉強になる本だと思います。)

 

帰りながらググって"勧誘"という検索キーワードに震えたことをよく覚えています。

 

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ここからは全く異なる心持ちで山田さんの集まりに参加することになります。(本は律儀に読み終えました。)

 

ボドゲ会に向かうべく貸し会議室へ足を運びました。山田さんと何人かが居て、早速ボードゲームのルール説明が始まりました。

 

そのボードゲームキャッシュフローでした。

 

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勧誘で使われがちなボードゲームの筆頭です。(ボードゲーム自体は皮肉なくゲーム性が面白いボードゲームだと思います。)

 

トイレ行くフリしてググって"勧誘"という検索キーワードに震えたことをよく覚えています。

 

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ボードゲームの内容を簡単に説明すると、プレイヤーは円環状のマスをすごろく形式で動きマスのイベントに従います。イベントではお金の収支が発生し、プレイヤーは手持ちのお金と相談しながら立ち回りを考えます。

 

ここまではモノポリーと似ていますが、このゲームには大きな特徴があります。プレイヤーが動く円環状のマスを取り囲むようにもう一つ円環状のマスがあります。最初の輪を"労働者の輪"とするならば、こちらは"資産家の輪"となります。

 

その輪に行く条件は「十分に大きな不労所得を用意すること」です。

 

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この辺りでかなり、帰りたいという感情に包まれていました。とりあえず勝利条件は資産家なって更に金集めて夢買ったら勝ちとかそんな感じでした。

 

いよいよ闇のゲームが始まります。うがった見方は忘れずプレイしていましたが、ゲーム性自体は面白いと思いました。配られた損益計算書貸借対照表に書き込むのが必要でちょっと面倒ですが、自分の仮想の経済状況とにらめっこしながらゲームをするのは新鮮でした。

 

不動産買いたいけど借金はきついな…」

 

「なんで給料日迎えてるのに資産減ってるんや?」

 

「くそっ!ケチって買わなかったが大化けしやがった!」

 

(ゲームを真面目にプレイしちゃダメよ、

消えるファクターになりかねない by脳内の仲村ゆり )

 

「おっと、真面目にプレイしちゃダメだったんだった」

 

そうこうしてると、資産家の仲間入りルートに入った参加者がちらほらと現れてきました。私はローンまみれでした。

 

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ここら辺から盛り上がりが激しくて、みんな発狂していました。私は縮こまってました。

 

「カブウリマアアアアアアアアァァアス!!!!!」

「フドウサンカイマアアァアアァアアアアス!!」

「フロウショトクウッヒョオオオオオオ!!!!!」

 

現実の資産とリンクでもしてるのかな?と考えながら私はスポンジボブハッピーセットのCMを思い出していました。

 

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ボドゲ会を終えて山田さんと帰っていると

 

「みかみくん、ゲームの結果は残念だったね」

「そうっすね~、勧められた本は読んだんですけど中々活かせなかったです」

「初めての人には難しいよ。そういえば今度、実際に"資産家の輪"の方に行った人と会うんだけど、みかみくんも来る?」

「へ~そんな人と繋がりがあるんですね~」

 

という流れで、まだ舞えると考えていた私は後日、彼女と約束した場所に行きました。

 

 件の方(彼女は師匠と呼んでました。)は山田さんの大学時代の先輩らしく、たまにバンド活動してますって雰囲気の女性でした。私と山田さんと師匠さんの3人で早速、師匠さんが住んでるというタワマンに向かいました。

 

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歩きながら師匠さんの話を聞いていましたが、都内にある飲食店のオーナー権をたくさん持ってたり、セミナーを開いたりしてるとのことでした。怪しんでいた気持ちが輪をかけて大きくなりました。

 

いざタワマンの部屋に入ると屈強なお付きの人が迎えてくれて内心ビクビクしてました。

 

居間でソファーに腰をかけるとその師匠さんが居て、てきとうに挨拶と自己紹介を済ませると早速とばかりに話し始めました。

 

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「サラリーマンをやっているだけでは天井が見えている」

一度きりの人生だから働くだけではもったいない」

経済的自由は努力で手に入るし、私にはそのノウハウがある」

 

みたいな話をひとしきり聞いていると、今持ってるお店のオーナー権を1つ買わないか?経営の勉強は見てあげるからと言われました。

 

 金が関わってくるのは流石にマズいと思ったので全力で帰ろうと「今決めきれないです」「そこ挑む胆力ないです」と主張してたら、隣で一緒に聞いていた山田さんが今まで見たことないテンションで

 

「師匠がこんな提案してくれるなんて滅多にないんだよ!」

「私も協力するから頑張ろうよ!!」

 

言ってきて、師匠さんもヒートアップしてきて最後に2人から

 

「「今のみかみくんは情熱の炎がしぼんでしまってるだけなんだよ!!」」

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と熱い薫陶を受け、2人からこれ読んで情熱取り戻せと言わんばかりに色んな本を勧められました。

 

「ありがとうございます!読みます!!」と言ってたら逃げるように帰ることができました。LINEはブロックしました。勧められた本はゾウがどうたらこうたら言ってた気がするけど覚えていません。

 

この日以来は山田さんと会ってもないし連絡もとっていません。ただ一つ気になったことがあって、山田さんと知り合うきっかけになった大学の友達に、山田さんとはどこで知り合ったのかを聞いたら

 

「路上で話しかけられた」と答えてくれました。

 

いや、そこ最初に聞くべきだったわ。

どうもありがとうございました。

 

さようなら。